レーシック(LASIK)は「Laser Assisted in-Situ Keratomileusis」の略で、1990年に確立された治療方法です。
角膜に薄い膜(フラップ)を作成し、そこにエキシマレーザーを照射することで視力を矯正する方法です。エキシマレーザー自体は1975年に開発され、アメリカでは1995年に、日本では2000年に認可されました。これにより、レーシックは社会的に広く認知されるようになり、視力矯正の主流の一つとして多くの人々に利用されるようになりました。
レーシックの利点は、PRK(光学的角膜切除術)に見られる角膜混濁を避けることができ、視力回復が早い点です。また、イントラレーシックが2001年に開発され、フラップを薄く、正確に作成できるようになり、従来はレーシック不適応だった方々にも適応が広がり、手術を受ける人が急増しました。手術時間は約15分ほどで、翌日からほとんどの日常生活に支障がないのも魅力です。
ただし、手術後には夜間の見え方に変化が生じる「ハロ」や「グレア」などの視覚的合併症が発生することがあります。また、軽度のドライアイも報告されることがあります。